
フラスコの終わりとノート会のはじまり
2026年6月4日 / フラスコ
フラスコ代表、安田です。
AIがフラスコを殺す
つい先日までAIのチャレンジ企画やワークショップをやっていたのですが、それを通じて僕自身のAIの理解が深まり、皮肉にも確信してしまいました。「フラスコは、終わるな」と。
「SaaSの死」などと言われていますが、Claude CodeやCodexを使えば、フラスコのようなサービスは簡単に作ることができる。そもそもイベントやオンラインサロンは外部のサービスを使う必要すらなく、表示方法がそれぞれ自分で仕組みを作ることができてしまいます。
もちろん、フラスコにはポイント経済という強みもあり、何よりそこに集まっている質の高いメンバーという掛け替えのない財産もあります。これは表面的な仕組みだけ真似したところで、どうなるものでもない。ただ、AIとの関係一つとってもこれ以上フラスコが成長することはないことだけはもう、確かです。
地味に効くインボイス制度
「フラスコの終わり」というやや強い表現を使わざるを得ないことにはもう一つ、背景があります。それは、インボイス制度です。一見なにも関係なさそうなのですが、これがなかなか深刻な課題で。
もともとフラスコは、大きな利益が出る仕組みではありません。2,700円の月会費に対して3,000円分のポイントが付与されるという「逆ザヤ」に始まり、無料会員や正会員になった方にはポイントのプレゼントをする、イベントやセッションに関しては手数料を1円も取らないと、利益が出る方が不思議な仕組みなんです。
それでもまあ、多くの方が主催者として参加してくだされば少しは利益・・・というか「赤字ではない」という状態は保てているのですが、ここにインボイスが乗ってきます。
フラスコを運営する株式会社シナジーブレインは課税事業者です。一方でフラスコの利用者は免税事業主が多く、インボイス制度の細かな説明は割愛しますが要は「売上には消費税がかかるけれど、委託料の支払いをしても消費税が減額されない」という事態が起こります。これが少ない利益を吹っ飛ばすという構造なんです。
これも細かくは書きませんが、控除が50%に減る2029年か、遅くともそれが完全になくなる2031年にはフラスコは重大な判断を迫られるなとずっと考えていました。まあ、値上げとかそういうことも含めてですが。
成長する新フラスコ
そんな中、フラスコの維持にはお金もかかるし、それなりに手間もかけています。もっとも心配なのは、システムトラブルです。お金が動くプラットフォームとして責任を負っている以上、誰かに攻撃されるだとか、何かのサービスが急に終了してしまうという事態。もしくは法的な規制が変わるとか。そういう心配が常にあります。
なので少なくともフラスコのバックアップシステムを作っておく必要があるな、ということで密かにということもないですが、Codexを使ってコツコツと「新フラスコ」というのを作ってきました。ポイントや委託料、システム登録料、会費といった概念のない、とてもシンプルなコミュニティプラットフォーム。
これが、わずか数日、片手間で作業をするだけであっさりとできてしまった。しかも現フラスコであれば少し変更するだけでも100万円単位でお金がかかることが、ほぼなんでも一瞬でできてしまう。とりあえず僕自身が「新フラスコ」をしばらく使ってみよう、もしかしたらこれが本当にフラスコの代わりになるかもしれない・・・。
そんなところまで仕上がってきたんです。あくまで、まずは実験ということですが。ちなみに、今はこんな感じです。僕が主催者のイベントやサロンは、もう使えます。フラスコのポイントは使えないので、試してみたい方はご注意ください(実はこのブログも、新フラスコです)。 https://next.fra-sco.com/
ノート会の再生
ちょっと違う話のようで、どこかでふわっとつながっている話をします。フラスコノート会を本格的に広げていこうと考えています。今のフラスコにノート会専用の機能を載せようかと何回か考えたことがあるのですが、費用対効果の観点と、わかりにくさからやめました。何回も。
それが、新フラスコなら実現できるかもしれない。とりあえずはClaude Codeでノート会の一覧ページだけ作ってみましたが、これにとどまらず。今まで主催者の方に委ねていた面倒な運用が、システムでサポートできる。というか、新フラスコはノート会を一つの中心に組み立てることすらできる。これは面白い。 https://events.fra-sco.com/notebook/
今まで草の根的に細々と続けてきたノート会ですが、ありがたいことに参加者・主催者両方から好評を頂いています。これを新フラスコと絡めて、長期的に大きく育てたい。そんなことを考えていたりします。
これからの変化の時間軸
ということで、フラスコは終わるかもしれないし、ノート会は大きく成長するかもしれない。なのですが、いずれもすぐに何か劇的な変化があるということではありません。まだおそるおそる、少しだけ舵を切った段階。急にフラスコをなくしてしまったら、使って頂いている方にご迷惑をおかけすることにもなりますし。
これから1年2年かけて、じわっと動いていくかもしれないという話。仮に現フラスコを廃止するとなれば、半年か1年前にはご連絡をします。プラットフォームを運営する以上は、そういう責任があると思いますので。
今後、「新フラスコを使ってみませんか?」みたいなお話は、みなさまにさせて頂くこともあるかもしれません。当面は多少の不具合があっても気にしない、心の広いかた限定となりますが・・・。
時代は変わる。フラスコはどうする。そんなことをいつも、考えていますよというお話でした!
