
商業出版8冊の著者が今、電子書籍をすすめる5つの理由
/ フラスコ
10月13日に、新しい電子書籍『一人起業は出版からはじめよう』を出しました。
僕のことを古くから知っている人は「安田さんは商業出版にこだわっている人じゃなかったの?」と思ったかもしれません。これはそのとおりで、僕は2019年から2025年までに、商業出版の本を8冊出しています。
2021年に電子書籍を2冊出したときも、「大して売れないし、効果は弱い」という整理でした。電子書籍を出すだけで「著者です」と名乗る人をちょっと下に見ていたところもあります。その僕が今、一人起業家の方には「まず電子書籍を出しましょう」とすすめています。理由は5つです。
1.書きたいことが書ける
商業出版は、出版社が自分のお金で本を作ります。1冊あたり300万円ほどかかると言われていて、売れなければ出版社の損です。だから当然、売れる企画しか通りません。「類書はありません、まったく新しい本です」という企画は、むしろ通らないんです。本の表紙やタイトルすら著者には決める権限がないと知って、最初は驚きました。
ありがたいことに、商業出版であっても僕はわりとこれまで、書きたいことを書かせていただいています。それでもやはり企画がボツになることもありますし、「さすがにこの内容だと企画会議を通らないな」と企画段階で自分で諦めているものもたくさんあります。
AIの本なんてその典型です。AIの最新知識を本にしたところで、出版社に企画を持ち込んで半年かけて紙にした頃には、AIの進化で中身が別物になります。だからこういうのは電子書籍に向いています。読者が1万人いないテーマでも、あなたにとって大事なことなら書けます。もちろん、誰にも止められないぶん、つまらない本も出せてしまうんですけどね。
2.伝えたいことが今すぐ伝わる
商業出版は、構想から発売まで1年近くかかります。僕の本でも、出版企画書のコンペで編集者さんの札が上がってから、企画会議の結果が出るまで半年ほどかかったものもあります。
電子書籍は、原稿と表紙があって、ボタンを押せば本になります。AmazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシングという、自分で電子書籍を出す仕組み)の審査は通常72時間以内が目安で、僕の経験では審査で落とされたことはありませんし、1時間ほどで終わることもあります。
しかも、出した後に直せます。内容が古くなったり、巻末の案内のリンク先が変わったりしたら数行だけ直して再入稿すればすぐ反映されます。紙の本は重版まで直せません。伝えたいことがまだまとまっていない、という人は急がなくて良いとも思います。でも、書きながら育てていくことも可能なのが電子書籍なんです。
3.特典として使い勝手が良い
ここが、僕の考えがいちばん変わったところです。電子書籍は、売って儲けるものではありません。ぶっちゃけた話、僕の電子書籍は1,100円という強気の値付けをしていることもあり、売れるのは数十冊という単位です。紙の本は、売れないと言っても2,000冊、3,000冊は売れますから、桁が違います。
でも、特典として渡すなら話は別です。今年の春にやったAIをテーマにしたチャレンジ企画では、登録してくれた方に『5万文字を3日で書く』のPDFをお渡ししました。その結果、広告費を1円もかけずに、100人ほどの方がセミナーに集まりました。
出版社の本は、著者が勝手に配れません。いや、やろうと思ったら配れなくもないのですが、コストがかかって大変です。紙の本は知らない人に知ってもらう入口、電子書籍は知ってくれた人を次の一歩に進ませる特典という感じ。役割が違うんです。
4.Claude Codeの力を使える
「本を書くなんて、文章力がないので無理です」。出版の話をすると、いちばん多い声がこれです。僕は8冊の商業出版でライターさんにお願いしたことがないので、本を1冊書き上げる大変さはわかります。まあ、淡々と書き続けられる方ではあるのですが。
その事情が、AIで変わりました。僕はClaude CodeというAIを使っています。『5万文字を3日で書く』の本文は、僕は直接的には1文字も書いていません。誤字と事実の間違いを直しただけで、文章は全部AIが書きました。今回の『一人起業は出版からはじめよう』は2割くらい僕が手直ししていますが、主にAIが書いています。商業出版だと、まだ自分で書きますけどね。
もともとビジネス書であれば、ライターさんにお願いしている人も多いです。小説だったら著者が書いた文章を読みたいですが、ビジネス書は中身の方が大切ですから。
本を書くときにいちばん大変なのは、文章を書くことではなく、何を書くかを決めることです。考える、決めるは人間、書くのはAI。電子書籍の形式への変換もKDPへの登録も、わからなければ画面の文字をAIに貼って聞けば進みます。文章力は、もう理由になりません。
5.出版のリスクがほとんどない
自費出版の営業を受けたことがある方もいると思います。「本を書いて欲しい」というメールが来ると、うっかりちょっと喜んでしまいますよね。提示される金額は300万円から500万円で、僕のところにも何度も来ます。お金をかけて名刺をつくりたい人はそれでも良いですが、これからビジネスを始めていこうという人には合いません。
一方で商業出版は著者のお金はかかりません(むしろ印税がもらえます)が、1年くらい時間がかかり、企画が通る保証もありません。通る企画より、ボツになる企画の方がずっと多いんです。やってできなくはないですが、やはりこれからスタートする人にはハードルが高いかもしれません。
電子書籍は、お金も時間も小さくて済みます。月20ドル、約3,000円のAIがあれば、あとは構成を考えたり原稿を校正するための印刷代・カフェ代が数回分。表紙もAIで作れば無料。合計で数千円しかかかっていません。僕の場合は元からAIを使っていますしカフェにも通っていますから追加費用はゼロに近いです。
「電子書籍を先に出すと、商業出版ができなくなる」という都市伝説みたいな話もありますが、どうやらこれ、ほとんど関係ないみたいです。僕の経験でも、他の著者さんや編集者さんに話を聞いても、それが企画会議で問題になるという話は聞いたことがありません。プラスになるということもあまりなさそうですが、電子書籍と商業出版はほぼ関係ない、というのが僕の感覚です。
まず、本の対象とタイトルを決めてみませんか
僕は最初から商業出版にこだわっていたので、1冊目を出すまでに数年かかりました。今は電子書籍とAIがあるので、誰でもすぐに出版できます。そのことを、知って欲しいと思います。ただ知識としてではなくて、体感を伴ってというか、実際に本を出すところまで行って欲しい。
ここまで読んでも、「自分には書くことなんてない」と思う方がほとんどだと思います。実績がない、フォロワーが少ない、自分より詳しい人がたくさんいる。でもそんなの、いつまで経ってもそうなんです。それでも、出版はできるんです。
そこで12月1日(火)から3日(木)まで、毎晩20時から1時間、Zoomで『AIを活用すれば誰でも著者になれる!はじめての電子書籍出版3日間チャレンジ』をやります。無料のチャレンジ企画です。
3日間で決めるのは、本の対象、タイトル、構成の3つ。「ネタがない」という人でも、それを見つけることからやりましょう。ワークの中で、「本が書ける」というところまで連れて行きます。3日間で「あとは自分でできる」となって実際に著者になる人もたくさん生まれるはずです。
先に言っておくと、3日目の最後に12月のセミナーの案内があります。その後にはAIを活用して実際に本を出版するための講座も用意しました。それらは有料ですが、参加は自由です。
「本を出してみたい。でも、自分には無理だと思う」。この言葉を何度も聞いてきたので、まずは決めるところだけ一緒にやってみたいと思っています。ノートとペンだけ持って、はじめての電子書籍出版3日間チャレンジに来てください。
まずは登録だけでも。完全に無料ですし、3日間は毎回アーカイブがあるので、日程が合わなくても大丈夫。オープンチャットで出版の情報をお届けしたり、ご質問にもお答えします。あなたの本の話を、聞かせてもらえると嬉しいです!
